タイトルの「Nox」はラテン語で「夜」の意。『Nox』は、作者自身のPTSDをもとにしたドキュメンタリー作品です。日本社会では今もタブー視されがちな「精神疾患」を、当事者の視点から描きます。
本作ではXR技術を活用し、インタラクティブで臨場感あふれる体験を、HMDを通じて体験者の心と身体に深く刻みます。
タイトルの「Nox」はラテン語で「夜」の意。『Nox』は、作者自身のPTSDをもとにしたドキュメンタリー作品です。日本社会では今もタブー視されがちな「精神疾患」を、当事者の視点から描きます。
本作ではXR技術を活用し、インタラクティブで臨場感あふれる体験を、HMDを通じて体験者の心と身体に深く刻みます。
第55回ロッテルダム国際映画祭CineMart Lightroom部門 選出作品
Selected for the CineMart Lightroom at the 55th International Film Festival Rotterdam
誰かの言葉に深く傷ついた瞬間を覚えていますか。辛い記憶や辛い経験を忘れることで、人は前に進む力を得ると言われています。もしその痛みが心の奥底に刻み込まれ、決して消えないとしたら?ほんの些細なきっかけで、埋もれていた辛い記憶鮮明に蘇る。それがPTSDの現実です。
"Do you remember the moment when someone's words deeply hurt your heart?It is said that people gain the strength to move forward by forgetting painful memories and difficult experiences. But what if that pain is etched deep in your heart and never fades away? What if, with the slightest trigger, the buried painful memories resurface vividly.
That is the reality of PTSD.
Noxは、私自身が長期にわたるストレスによって傷ついた経験から生まれました。 社会不安、幻覚、解離との闘いを通して、かつて私が見ていた世界と、見たかった世界を描き出しています。 Noxは心の傷を抱えるすべての人に捧げる物語です。
Nox was born out of my own experience of being wounded by long-term stress.Through struggles with social anxiety, hallucinations, and dissociation, I portray both the world I once saw and the world I wished to see.
Nox is a story dedicated to everyone who carries invisible scars within their hearts.
News
2026.12.12 PRTIMESにてプレスリリース → https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000174662.html
2026.12.12 ロッテルダム国際映画祭 公式発表 → https://iffr.com/en/blog-lightroom-selection-2026
2025.6.3 令和6年度経済産業省補正クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業費『創風』採択
2024.6.2 令和5年度 経済産業省デジタル等クリエイター人材創出事業『創風』採択 情報公開
■ Creator
ナカダリオ Rio Nakada
監督/脚本/制作
アートとテクノロジー,リアルとバーチャルの融合についての興味を主軸に,XR技術や映像,ドローイングなど多様な表現で創作活動を行う.JAPAN MENSA会員。
代表作には,浮遊する水塊に触れて音を奏でるMR作品「Tactus」, 自身の複雑性PTSDをテーマとしたイマーシブ作品「Nox」がある.
Competition・Selection
令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業創作支援プログラム採択(2023), AIxR CREATIVE AWARD 2025学生部門優秀賞(2025), 令和5年度 経済産業省デジタル等クリエイター人材創出事業『創風』採択(2024), 令和6年度経済産業省補正クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業費『創風』採択(2025), 芸術科学会NICOGRAPH口頭発表(筆頭著者)及びデモ展示賞(2024), Apple WWDC22 Swift Student challenge Award Winner (2022.日本人史上女性初+最年少受賞)
Exhibition
表参道ヒルズ文化庁主催"Encounters" (2024), 個展 "Tactus: Echoes in the Flow" (2024), 芸術科学会 Nicograph2024 (2024), 住友商事 MIRAI LAB PALLET 招待展示(2025), 経産省「創風」最終発表展示(2025), CEDEC招待展示(2025), DNPプラザ展示(2025), Asia-Pacific Mensa Gathering 招待展示(2025), 代官山ヒルサイドテラス個展(2025)
Statement
アートとテクノロジー,リアルとバーチャルの融合についての興味を主軸に,創作活動を行う.
MR技術を駆使し,未来への可能性と希望を見出す萌芽となる作品制作に取り組む.
日々,自身の苦しみ,悲しみ,絶望と向き合い.この世は地獄だと感じる. と同時に,世界は美しいと信じたい.そんな相反する想いを作品に昇華させていく.
桝田康太 Kouta Masuda
VFX/シェーダー 担当
社会課題に関心があり、独自の視点でいくつかの問題に取り組んできた。有害鳥獣の問題ではレジ袋有料化を受け、革のエコバッグを制作販売した。竹林の問題では放置竹林が獣の温床になってしまっていること、また竹が持続可能な素材として有用であることから、竹細工としての活用、竹を原料とした製品の開発に取り組む。放送大学4年生。アニメやゲームの好きが講じて、ゲームエンジンを使った映像制作を勉強した。パーティクルやエフェクト(VFX)を使った表現を得意としている。
待場勝利 Machiba Katsutoshi
プロデューサー
東京藝術大学院映像研究科非常勤講師。日本初のXR特化型国際映画祭「Beyond The Frame Festival」開催。 アメリカで映画製作を学ぶ。TVディレクター、20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンで日本語版プロデューサー、 サムスン電子ジャパンではGearVRを担当。数々のVRプロジェクトをプロデュースし、国内外の映画祭で高評価を得る。2020年, 2021年, 2022 年, 2023年, 2024年に5年連続でベネツィア国際映画祭 VR部門「VENICE IMMAERSIVE」にコンペティション作品としてノミネート。
■ 有識者・関係者コメント
藤井直敬 氏(デジタルハリウッド大学 卓越教授)コメント
今回リオさんのMR作品「Nox」がロッテルダム国際映画祭 IFFR CineMart の Lightroom に選ばれたと聞いたとき、一人のファンとして本気でガッツポーズしました。「Nox」は、リオさん自身がこれまで抱えてきた葛藤や痛みを、美しく繊細で力強い映像とインタラクションに変え、闇を抱えたままでも前に進めることをそっと教えてくれる作品です。
この挑戦を入り口に、彼女が世界の多くの人の心に希望と勇気の火を灯していくことを、僕はこれからも全力で応援し続けます。
落合陽一 氏(メディアアーティスト)コメント
中学生の頃から落合陽一塾でナカダリオさんの活躍を見てきました.成長し作家になられていく姿を応援しています!この度はおめでとうございます!
待場勝利 氏(XRプロデューサー/東京藝術大学大学院非常勤講師)コメント
ロッテルダム国際映画祭(IFFR)CineMartの「第一回 Lightroom」への選出、誠におめでとうございます。記念すべき第1回目の開催において、日本から初めて選ばれたという事実は、ナカダリオさんの類稀なる才能と作品の持つ力が世界に認められた証であり、心よりお祝い申し上げます。
今回の作品『Nox』は、ナカダさんご自身の壮絶なご経験、そしてそこから生まれた内なる世界が核となっています。この道のりは、単なる創作活動にとどまらず、ご自身の過去と向き合い、一つの大きな壁を乗り越える挑戦であったと拝察いたします。
その大きな壁を破る力となったのは、ナカダさんの誠実なお人柄と、作品への熱い想いに共鳴した仲間の存在だと確信しています。今回の栄誉は、ナカダさんの旅路のまだ第一歩です。今後もさらなる飛躍を期待しております。
Staff
Actor / Animation: Rio Nakada
Modeling / Scenery: Rio Nakada
Music: brightwaltz, Shouki Takahashi
Interaction Developer: Rio Nakada
Technical Supporter: Yo Sasaki, Ken Sonobe
Visual Effect: Kota Masuda
MA / Compositer: Rio Nakada
Producer: Katsutoshi Machiba
Director: Rio Nakada
Cooperation
協力:TOKYO NODE LAB, KST EVENTS, RHINO STUDIOS
補助:経済産業省 令和5年度デジタル等クリエイター人材創出事業(映像・ゲーム等人材創出支援事業)【創風】, 令和6年度経済産業省補正クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業費『創風』採択