ナカダリオ
Media Artist
Media Artist
Works
Biography
Rio Nakada (Photographed by Kaoru Ijima)
2007年生まれ。日本を拠点に活動するアーティスト、映像作家、クリエイティブ・テクノロジスト。イマーシブ(没入型)テクノロジーを駆使し、知覚、意識、記憶、身体的経験を探求する作品を手がける。
自身の体験と学際的なリサーチを基盤に、現実と想像、自己と環境、存在と不在といった脆い境界線を問い直すXR作品を制作している。物語、インタラクティブ・デザイン、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション(HCI)、そして先端技術を融合させることで、目に見えない心理的・感覚的経験を、観客が身体的に体感可能な共有空間へと変換している。
VR(仮想現実)、MR(複合現実)、空間コンピューティング、感覚インターフェースといった技術を横断しながら、言葉だけでは伝えることが難しい人間経験の側面を、いかにテクノロジーで描き出せるかに強い関心を持つ。そのプロジェクトは、知覚、解離、触覚、記憶、そして心と身体の関係性を一貫して探求している。
作品は国際的な映画祭、学術会議、メディアアートのプラットフォームで発表されており、XRドキュメンタリー作品『Nox』はロッテルダム国際映画祭(IFFR)の「CineMart Lightroom」部門に選出された。また、MR研究プロジェクト『Tactus』は芸術科学会NICOGRAPHにてデモ展示賞を受賞し、その後CEDECにも招待展示されている。
2022年には、Apple主催「WWDC Swift Student Challenge」において、日本人女性として初、かつ最年少で受賞。また、文化庁や経済産業省の支援事業にも採択されるなど、高い評価を得ている。
現在は慶應義塾大学環境情報学部(SFC)に在籍し、芸術、テクノロジー、そして人間の知覚が交差する領域において、没入型ストーリーテリングと感覚的表現の新たな形を追求し続けている。
受賞・グラント
2026.1 第55回ロッテルダム国際映画祭 Cinemart Lightroom部門 選出(Nox)
2026.1 NEXT YOUNG ARTIST AWARD 2025(NYAA 2025)アート&ニューメディア部門 入選(Tactus v4)
2025.11 AIxR CREATIVE AWARD 2025 学生部門優秀賞(Nox)
2025.6 令和6年度 経済産業省補正クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業『創風』採択(Nox)
2024.11 芸術科学会 NICOGRAPH 2024 デモ展示賞受賞(Tactus v3)
2024.7 クラウドファンディング達成:1,576,500円 / 支援者130名(Tactus)
2024.6 令和5年度 経済産業省 デジタル等クリエイター人材創出事業『創風』採択(Nox)
2023.8 文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 創作支援プログラム 採択 (Tactus v2)
2022.5 Apple WWDC22 Swift Student Challenge Winner (KIMONO AR)
展示実績
2026.3 Beyond the Frame Festival in 東京藝大 招待展示
2025.11 個展「Nox」代官山ヒルサイドテラス
2026.2 経済産業省「創風」事業最終発表会 秋葉原UDXシアター デモ展示
2025.11 個展「融ける輪郭、満ちる水」代官山ヒルサイドテラス
2025.11 Asia-Pacific Mensa Gathering 招待展示
2025.11 AIxR CREATIVE AWARD 2025 DNPプラザ デモ展示
2025.7 CEDEC 2025 学術研究分野(AC)インタラクティブセッション 招待展示
2025.2 経済産業省「創風」事業最終発表会 秋葉原UDXシアター デモ展示
2025.2 住友商事 MIRAI LAB PALLET 招待展示
2024.11 NICOGRAPH 2024 デモ展示
2024.10 Beyond the Frame Festival デモ展示
2024.10 個展「Tactus: Echoes in the Flow」
2024.2 「ENCOUNTERS」表参道ヒルズ デモ展示
私はドローイング、映像、インタラクティブ・メディア、そして先端技術を横断しながら制作を行うアーティストです。
私の活動は自身の生の経験から始まり、知覚、身体性、記憶、そして内なる世界と外なる世界の間の脆い境界線を探求しています。感覚や感情、意識の状態を、他者が遭遇し体感できる形へと翻訳するにはどうすればよいか、それを追求するのが私の実践です。
私の制作において、ドローイングは中心的な位置を占めています。自動的かつ直感的な描画を通じて、私は言葉が生まれる前の思考や感情を記録します。それは経験を描写するイラストレーションではなく、知覚そのものが残した生の痕跡なのです。
それと並行して、個人の経験を共有可能な空間へと変容させる、インタラクティブで没入型の作品を制作しています。芸術的表現とテクノロジーを組み合わせることで、目に見えない現象を形あるものへと変え、従来の現実認識を揺るがすような「出会い」を創り出そうと試みています。
私の作品は、根源的な実存の苦闘と、世界の中に美を見出そうとする抑えがたい欲求という、解決されない緊張感によって突き動かされています。私は、相反する力の間に生じる摩擦に惹かれます――痛みと希望、脆さと強さ、孤独とつながりといった摩擦です。
アナログとデジタルの両方の形式を通じて、私は知覚がいかにして私たち自身の理解や世界観を形成するのか、そしてアートがいかにして、普段は見ることや説明すること、共有することが難しい経験へと至る道筋を開くことができるのかを探求し続けています。